ゲームで勉強出来るとなると、とても聞こえはよいですが、なかなか信じることは難しいと思います。
ゲームは娯楽で、宿題をする・教科書を音読するなどの勉強の時間を奪うもの、という考え方から来るからではないでしょうか。
ではゲームから得られるものは無いのでしょうか。
いいえ、ゲームで育まれるスキルが絶対にあります。
2022年12月16日(金)に就労移行支援ヒトトコにてゲーム勉強会が開催されました。
前回、11月に開催されたゲーム研修会は施設を運営するサポーターの皆様向けのものでした。
今回は、施設を利用する当事者と、経験してみたいサポーターの皆様に参加していただきました。
集まった皆様には最初に自分のハンドルネームを作っていただきました。
インターネット社会で他人と関わり合うための必須のものであり、自分を守る役割をするものです。
ここで少しインターネット・リテラシーについてお話ししました。
実際のゲームプレイに移ると、左手はキーボードを、右手はマウスを操作します。
目的のために、画面で目まぐるしく変わる状況から、最良の選択を探して行動します。
ここにはマルチタスクや状況判断、取捨選択、優先順位など、色々なスキルが必要になってきます。
声をかけてチームを引っ張る子、操作技術で相手を圧倒する子、ゲームを理解しようとする子など、たくさんの長所を発見することができました。
チームゲームをプレイしてもらいましたが、コミュニケーションがあり、そこには社会が存在していました。
ゲームは、社会に出た時に必要なスキルを得ることができます。
その考え方を大人が教えてあげられると、子供は楽しく、より多くのスキルを得られるはずです。
そして、楽しいことからの方が、より吸収できます。
ゲームだからといって最初から切り捨てず、寄り添って一緒に考えてあげることが必要だと思います。